第二編 防火壁装

第3章 防火壁装材料

1.認定された防火壁装材料

 
防火壁装材料は、壁紙と下地基材と施工方法との組合わせによって得られた防火性能により、国土交通大臣により不燃材料、準不燃材料又は難燃材料に認定されたものであります。壁紙単体は防火材料ではありませんが、通常、市場では壁紙が前記の条件で防火材料に認定されている旨を表示し販売されますので、業界では壁紙の品種と防火認定との関係をできるだけ整理して分かりやすくするようにしています。
しかし、平成10年の法改正により防火材料の認定は性能に基づき行われるようになったため、同じ品種の、つまり、外見は同じ素材に見える壁紙でも異なる性能に認定される壁紙が出現するようになり個々の認定確認が不可欠になっております。
とは言え、防火はともかくとして、壁紙を素材ごとに分類することは実生活上必要性が高いので、ここでは、認定を受けた壁紙を日本壁装協会が「壁紙品質情報管理システム登録商品の技術基準」として類分けしているので、それを次に掲げます。
2.壁紙の種類
 
(1)紙系壁紙
  紙(普通紙、難燃紙、紙布)を主素材とする壁紙。
ただし表面化粧層にプラスチックを20g/㎡以上使用したものを除く。
 

(例)

和紙・加工紙・紙布を主素材とした壁紙、及び紙にコルク・金属箔(厚さ9μm以下)・ツキ板などで表面化粧を施した壁紙
(2)繊維系壁紙
  有機質の繊維を主素材とする壁紙。
 

イ.

植物性繊維又はレーヨン等のセルロース系再生繊維を主素材とするもの。
化学繊維との混紡・交織などを含む。
(例)セルロース系繊維による織物・編物・不織布・たて糸整経・植毛など
 

ロ.

化学繊維(アクリル、ポリエステル等)を主素材とするもの。
(例)アクリル繊維、ポリエステル ナイロンなどによる織物・不織布・たて糸整経・植毛など
 

ハ.

動物性繊維を主素材とする壁紙。
(例)動物性繊維(絹、ウールなど)を主素材とするもの
(3)塩化ビニル樹脂系壁紙
  塩化ビニル樹脂を主素材とするか、又は表面化粧層に20g/㎡以上の塩化ビニル樹脂を使用している壁紙。
裏打ち材には普通紙、難燃紙、無機質紙、織布などが用いられることがある。
(4)プラスチック系壁紙
  塩化ビニル樹脂を除くプラスチックを主素材とするか、又は表面化粧層に20g/㎡以上プラスチックを使用している壁紙。裏打ち材には普通紙、難燃紙、無機質紙、織布などが用いられることがある。
(5)無機質系壁紙
  無機質紙・無機質骨材・ガラス繊維など無機質を主素材とする壁紙。
ただし、表面化粧層にプラスチックを20g/㎡以上を使用したものを除く。
(6)その他
 

イ.

特有の施工法による壁紙。
(例)どんす張り、現場塗装仕上げ
 

ロ.

その他上記の5種類に該当しないもの
3.防火壁装材料の防火性能
  日本壁装協会が整理した防火壁装材料の種別は次表のとおりです。
 
防火

種別

防火性能
施工方法/直張り 施工方法/下張り
不燃材料 不燃石膏ボード 準不燃材料 金属板 不燃材料 不燃石膏ボード 準不燃材料
1-1 不 燃 不 燃 準不燃 準不燃
1-2 不 燃 準不燃 準不燃 難 燃 準不燃 難 燃 難 燃
1-3 不 燃 準不燃 準不燃  
1-4 不 燃 不 燃 準不燃 不 燃
1-5 不 燃 不 燃 準不燃 難 燃
1-6 不 燃 不 燃 準不燃  
2-1 準不燃 準不燃 準不燃 準不燃
2-2 準不燃 準不燃 準不燃 難 燃 難 燃 難 燃 難 燃
2-3 準不燃 準不燃 準不燃
2-4 準不燃 準不燃 準不燃 難 燃
2-5 準不燃 準不燃 準不燃 難 燃 難 燃 難 燃
3-1 不 燃 難 燃 難 燃
3-2 不 燃 不 燃 難 燃
3-3 不 燃 準不燃 難 燃
4-1 準不燃 難 燃 難 燃
4-2 準不燃 準不燃 難 燃
5-1 難 燃 難 燃 難 燃
6-1 不 燃 不 燃
6-2 不 燃
6-3 不 燃 不 燃 不 燃