| 第二編 防火壁装
第4章 防火壁装材の施工
1.壁装施工管理者の責任 |
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防火壁装材料は、壁紙が「下地材及び施工方法等の条件を同一として下地に施工されたもの」として防火材料に認定されたものであります。壁紙の施工者及びその管理者は、施工現場においてその条件に合致するよう仕上げる役割を担うもので、大変重要な責務を担うものであります。
壁装施工管理者は、当該壁紙の認定条件を確かめ、その条件を理解し、それを遵守して認定された防火性能が確実につくり出せる防火仕上げをしなければなりません。しかも、その仕事は、実際に作業に当った者でなければ「正しく行われたか否か」の判断が付けにくいという性質を有しております。
したがって、壁装施工管理者が施工後に、自己の責任を明確にして、確実に認定条件どおりに仕上げたことを示す「壁装施工管理ラベル」を表示することは、顧客はもとより居住者にご安心頂き、ご信頼頂く貴重な行為であります。
壁装施工団体協議会は、会員団体に登録した壁装施工管理者が防火仕上げをした場合は、当該壁装が防火性能のある仕上げであることを、施工した者の責任において品質表示することを定め、全国的に同一の基準とシステムを設けて実施しております。
国土交通省住宅局建築指導課が監修した「特殊建築物等定期調査業務基準」では、内装の防火性能はシールなどで確認するとしております。壁装の施工管理ラベル表示の重要さは、これからも知ることができます。
国土交通省を始め広く官公庁建築物に適用される「公共建築工事標準仕様書」では、「防火材料の指定又は認定を受けた壁紙には、施工後、適切な表示を行う。」ことが指定されており、更に、この仕様書に基づく施工管理指針には、「施工管理ラベルを、1区分(1室)ごとに2枚以上張り付ける」ことと決められています。官公庁建築物では、壁装施工管理ラベルは欠かせないものであります。
内装制限を受けない共同住宅等でも顧客から防火性能を表わすラベル表示をするよう求められるケースが増えています。住宅供給業者などが品質表示を重視する傾向は増々強まっております。
物品や製作物の品質を表示し、国民が使用する場合に、それを理解し、選択の尺度とし、あるいは、安心できるなどの基本情報を提供することは、供給側の義務であることが社会的な共通認識になりつつあります。
ラベル表示も業界がこの流れに添って行う大切な事業であります。 |
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| 2.材料の確認 |
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防火材料の確認の基本的な方法は、建築基準法施行規則第1条の3第1項で定める「大臣の認定書の写し」による確認であります。しかし、壁紙施工の実際では、壁紙発売元が発行する見本帳の表示で容易に確認することができます。.また、前掲のように日本壁装協会の検索システムも利用できます。こうして確認したことを後日証明する必要が感じられる場合は、その確認した文書をコピーし保存しておきます。
防火上必要な確認事項は、次のとおりです。 |
| ① |
発売元の社名、見本帳名 |
| ② |
商品番号・下地と施工方法との組み合わせで認定された防火性能・認定番号 |
| ③ |
認定されている施工方法(直張り、下張り、金属下地での施工方法等) |
| ④ |
当該建物の内装に求められる防火性能に適合するものであること |
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| 3.施工 |
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壁装施工の一般的事項は、協議会制定の壁紙標準施工法により、防火仕上げに関しては、同施工法第7章の日本壁装協会制定・防火壁装材料の標準施工法を参照します。
防火仕上げに関して特記すべき事項は次のとおりです。 |
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① |
認定条件に適合する施工 |
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壁紙と下地材と施工方法とを認定を受けた条件どおりに仕上げることが最重要事です。
この際、定められた防火材下地を間違えたり、勝手に解釈して施工することは、認定された防火材料に仕上がらなくなりますので厳に注意を要します。 |
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② |
シーラー塗布 |
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張替え作業を容易にするため、張り下地の表面にシーラーを塗布する。 |
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③ |
接着剤の塗布量 |
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接着剤の塗布量は、60g/㎡(固形換算量)以下とする。 |
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④ |
張替え工事の剥がし |
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張替え工事の場合は、既存の壁紙を残さず取り除き、下地基材面を露出させる。 |
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| 4.施工後のラベル表示 |
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| 防火仕上げをした場合は、施工したカ所に、認定条件を遵守した仕上げであり、その防火性能はこのとお
りである旨を示すラベル表示をします。ラベル表示に関する決まりは次のとおりです。 |
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| 2)ラベルの受給と貼付 |
| ラベルの受給と貼付は次によります。 |
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① |
ラベル交付は、壁装施工管理者が直接施工・管理した工事についてのみ受けることができます。 |
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② |
壁装施工管理者は、登録をしている団体に、壁装施工団体協議会-書式-20-01のラベル交付申請書(団体により事務合理化を考えた工夫を加えている場合があります。
)を用いて、当該工事の施工・管理者名及びその他の必要事項を記入し、提出してラベルの交付を受けます。
なお、一つの工事で交付申請書の区分欄の行数が多数必要になる場合は、同書式に習った欄を別添で追加することが出来ます。
ラベル交付申請書は、防火仕上げの施工記録で、認定条件を遵守して施工した証拠となる大切な書類です。 |
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③ |
ラベルの貼付は原則として壁装施工管理者が行わなければなりません。 |
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④ |
壁装施工管理者は、交付申請書の控えを10年間保存する決まりになっています。 |
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⑤ |
1区画の中に、同じ下地で、同じ防火性能に認定された壁紙を何種類も併用して張る場合は、表示するラベル枚数が沢山になり、顧客から是正を求められるケースもあり得ます。このような場合は、ラベル表示の方法で一番広い面積を占める壁紙の認定番号を表示するので良い。とされていますが、この場合は、申請書にはその区画で使用した全ての壁紙の認定番号、使用量等を記録した上で、表示する認定番号を申請し受給することになっております。 |
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| 3)ラベル申請書の書き方 |
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① |
ラベル交付申請書の書き方の例 |
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② |
1認定番号を代表させ表示する場合の申請書の書き方
1区分に同じ防火性能の数種の壁紙を併用した場合に、一番広い面積を占める壁紙の認定番号を代表させマラベル表示する場合は、申請書には、次のように使用した全ての壁紙を併記し、記録が正しく残るようにします。 |
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