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バッキング(Backing)に使用する樹脂
 
  バッキングは、カーペットのパイルを固定するためと、クッション性、硬さの保持およびカーペットの施工された後での伸び縮みをなくすために寸法の安定性は必要な加工である。施工者は、施工するカーペットのバッキングの状態と使われている樹脂を知る必要がある。
 
(1) タフテッドカーペット
 タフテッドカーペットには、パイル糸をタフト(刺繍:Tafting)する基布(一次基布)に樹脂を加工し、バッキングとする場合と、裏張り用基布(二次基布)を張り合わせてバッキングにする場合がある。
一次基布 ・・・・・ ポリプロピレンの織基布が使われる。テープ状の平らな糸で織物にしたものである。タイルカーペットには、ほつれの問題があるので、織基布ではなくポリエステルの不織布が主に使われている。
二次基布 ・・・・・ 日本国内では、ジュートが大半だが、一部ポリプロピレン
の織基布もある。また、米国ではポリプロピレンが主流を
占めている。日本では、ポリプロピレンの織基布は、アク
ションバックとかPPバックなどと呼ばれている。
(2) ウィルトンカーペット
 地組織を織りながらパイル糸を織り込むため、パイルがつくられると同時にバッキングが織られることになる。素材は、地組織には地経糸に綿糸を覆経糸にジュート(黄麻糸:おうまいと)を使用する。
(3) バッキングに使用する樹脂
 タフテッドカーペットの一次基布にタフト(Tafting)したパイル糸を手で引っ張ると簡単に抜けるので、基布の裏側に樹脂を塗布してこれを防止する。さらに寸法安定性を持たせたり、重みをつけるという目的もある。
 バッキングに使用する樹脂には、合成ゴム系のSBRラテックスが使われる。また、二次基布を使わずに、クッション性を持たすためSBRやPVC(ポリ塩化ビニル)やポリウレタンを発泡させたフォームバック製品もある。
 タイルカーペットの場合は、バッキングにPVCが主に使われているが、オレフィン樹脂や発泡タイプのウレタン樹脂、フェルトタイプ、そして、わずかに一部ビチューメン(アスファルト系)のものもある。