第 6 章  カーテンレール

 
         
         
          カーテンレールは明治期に真鍮製のパイプや木製のカーテンレールがヨーロッパから輸入され、洋館や一部の上流階級で使われた。日本でのカーテンレールの工場生産は、昭和6年頃にイギリスの I型カーテンレールを原型として製造されたといわれる。
  戦後、日本のアメリカ軍基地にカーテンの吊り金具として入ってきたものが、現在のC型カーテンレールの原型。アメリカのカーテンの操作方法はすべて紐引きであるが、日本では手引き操作方法が普及した。昭和30年代には、カーテンは普及するが、吊り金具は針金や針金をスプリング状に巻いたカーテンロットと呼ばれるものがほとんどであった。
  昭和39年にプラスチック製の簡便なカーテンレールが開発され、カーテンレールの使用が定着した。昭和44年には、装飾性カーテンレールが開発され、以後は新素材・新技術などによって個性化・多様化に対応できるカーテンレールが開発されている。またヨーロッパ、アメリカから個性的な装飾性カーテンレールが輸入されている。
 
       
    1  カーテンレールの分類  
         
        カーテンレールは、次のように分類される。  
         
工事用
装飾性カーテンレール カットトゥメジャーカーテンレール
アジャスタブルカーテンレール
機能性カーテンレール カットトゥメジャーカーテンレール
工事用セットカーテンレール
特殊用途カーテンレール カットトゥメジャーカーテンレール

店頭用

装飾性カーテンレール カットトゥメジャーカーテンレール
アジャスタブルカーテンレール
機能性カーテンレール カットトゥメジャーカーテンレール
アジャスタブルカーテンレール

 

 

 
         
      工事用カーテンレール  
           
          専門家向けの「カットトゥメジャーカーテンレール」と特殊用途「カーテンレール」が工事用として扱われ、施工現場に合わせてカットし、必要部品を組み込んで使用する。
組立時間短縮を目的としたランナー類とキャップストップを組み込んだ「工事セット」がある。「カットトゥメジャーカーテンレール」または「コントラクト用」とも呼ばれる。
 
         
         
      店頭用カーテンレール  
           
          カーテンレールに必要部品が組み込まれ、パッケージされた消費者向けのカーテンレール。伸縮するカーテンレールが大半で「アジャスタブルカーテンレール」と呼び、シングルセットとダブルセットがあり、サイズは2m、3m、4mがある。
  装飾性カーテンレールと機能性カーテンレールの2種類がある。
 
         
         
      カットトゥメジャーカーテンレール  
           
          カットトゥメジャーカーテンレールは、取り付ける寸法にカットして必要部品を組み込んで使用する。尺物(1.82m、2.73m、3.64m)とメーター物(2.00m、3.00m、4.00m)があり、「定尺」と呼ばれる。  
         
         
      アジャスタブルカーテンレール  
           
          アジャスタブルカーテンレールは、レール本体が伸縮する構造(インナー/アウター)になっており、必要部品が組み込まれ、使用時に引き伸ばして長さを合わせて取り付ける。  
         
         
      装飾性カーテンレール  
           
          デコラティブカーテンレールとも呼ばれ、全体が装飾性を持ったカーテンレールの総称で、すべてがスチールでできているものをアイアンカーテンレールと呼ばれている。
 装飾性カットトゥメジャーカーテンレールと装飾性アジャスタブルカーテンレールがある。太さは12mm〜35mmまで、ほぼ10mm単位である。ポールの長さによって中間にブラケットがポールを覆うように取り付けられるので、両開きカーテンの中央では中間サポート(ブラケット )の幅だけ隙間ができる。
  装飾性アジャスタブルカーテンレールは、紐引き操作方法が大半で、機能性をも備えたカーテンレール(輸入品が多い)といえる。
 
         
         
      機能性カーテンレール  
           
          機能性カーテンレールは、走行性・耐久性・消音性を考慮してカーテンの開閉に重点をおいたカーテンレールを指す。カーテンの重量(軽量級/中量級/重量級)、取付け場所、取付け方法などを考慮して選ぶ。  
         
         
      特殊用途カーテンレール  
           
1〕 宙吊りカーテンレール
   吊り棒で宙吊り専用のカーテンレールを吊るし、空間の間仕切りなどに使用される。カーブ加工は工場で行われ、主に病室のベット回り・診察室・フィッティングルームなどに使用される。
2〕 フレキシブルカーテンレール          
   取付け現場でカーブ加工が簡単にできる。主に出窓などに使用される。中量級のカーテンレールもある。
3〕 ボックスレール
   カーテンボックスとカーテンレールを一体に作ったものと、カーテンレールを後から取り付けるものがあり、天井埋込み型と露出型がある。
  露出型には、ペルメット部分が開き、施工及びカーテンの取り外しが容易なものがある。
4〕 トラックレール
  フラットな生地の上下にバーを取り付け、幅に合わせて何枚も吊るし、開閉するパネルスクリーン用のレール。両開き・片開きの開閉方法とカーテンバトン(カーテン操作棒)、紐引きの操作方法がある。トラックレールの溝2本〜3本があり、幅と開閉方法によって組み合わせて使用する。
5〕 テンションポール
  アウターパイプとインナーパイプで構成され、パイプの中にスプリング(押しバネ)が入っており、ポールを押し縮めて壁と壁の間に突っ張りしたように取り付ける。小窓に多く使われるが、間仕切りとしても使用できる。
 最大2mまで可能なものがある。種類によって異なるが、かなり強い力で突っ張るので、取付け面の下地が堅固かどうかのチェックが必要。
6〕 ハンガーレール(ピクチャーレール)
  絵画やパネルを吊るすレール。軽量級〜重量級があり、吊るすものの重量と、取付け方法によって埋込み式か、後付けかの方法(取付け方法によってレールは異なる)を選ぶ。取付けカ所の下地が堅固かどうかのチェックが重要。
7〕 ステージ用カーテンレール
  主に学校・ホテル等の舞台などで使用する。重量のあるカーテン(引割り椴帳など)、中量級でカーテンの重量が80kg(両開き)・重量級で100kg(両開き)が吊るせる。