第2章     プラスチック床材  
             
    2.1 プラスチック  
         
       プラスチックとはギリシャ語のPlastikosが語源で、「成型できる」の意味に由来する。木や石と違い、同じ型のものを大量に成型できる便利さがある。
 プラスチック床材は、他のすべての床材中でも、その意味において最も多く生産され、品質のよく揃った、安定した材料であると言える。
  普通、プラスチックとは塩化ビニル樹脂を中心とした合成高分子系を指すが、広義のプラスチック床材には、リノリウム、ゴムタイル及びアスファルトをも含められてきた。
 米国では、ビニルアスベストタイルを中心とするこれらプラスチック床材を弾性床材(Resilient Floor)と呼び、硬い陶磁器質タイルに対し、弾性のあることを言い表している。
 プラスチックそのものは、共通して水に強く、耐薬品性にすぐれている。量産できるので、価格が安いなど多くの利点があるものの、静電気障害が起こり易い、寸法変化の安定性に欠けるなどの問題点も共存しているので、特徴を充分理解して使用しなければならない。