第4章  補助材
 
4.1 下地調整材
 
4.1.1 プライマー
 
 コンクリート直仕上げ、またはモルタル仕上げ下地には、表面の不陸、粉吹き状、ざらめ状などがある場合があり、これらはあらかじめ下地補修、または補強を行って、プラスチック床材による床仕上げ結果をより良くする必要がある。
 この場合、補修には下地補修材、補強には下地補強剤が用いられるが、使用に当たって下地との接着性をより良くするために、下塗り剤を塗布する必要があるが、この下塗り剤のことをプライマーと呼ぶ。
 またこの他に、下地には特に問題がない場合でも、使用する接着剤の下地への接着強度を調節するためにプライマーを用いる場合もある。(例:ピールアップ用接着剤のプライマー)
 水溶性のアクリル樹脂エマルションをプライマーとして使用する場合には、下地補強を兼ねる場合もある。
 
4.1.2 下地補強材
 
 モルタル面がざらめ状、粉吹き状で表面強度が弱く、接着剤の働きが減少する時、下地強度を上げる目的で使用するものを下地補強剤と言い、ポリ塩化ビニリデンやポリアクリル酸エステルのエマルション、ポリビニルアルコールの水溶液などがあり、また脆弱なモルタル面などを補強するエポキシ樹脂がある。
 
4.1.3 下地補修材
 
 下地の不陸、凹凸、クラックなどの補修、及び改修工事などにおける下地全般の補修時に左官ごてなどで表面を平滑に仕上げるものを下地補修材と言い、水だけを加えて使用するもの、水とセメントを加えて使用するもの、水と添付の樹脂エマルションを加えて使用するものなどがある。
 また、この下地補修材には、それ自体自己平滑性があって地べらで、厚さ1mm以下に塗布できるものもある。
 さらに10数時間で施工可能な、比較的広い面積の補修に適している<標準タイプ>、数時間で施工可能な、工期のない店舗、緊急時の補修などに最適な<速硬タイプ>、30分以内で施工可能な、穴うめ・階段の段鼻補修などに最適な<超速硬タイプ>のものがある。