第4章   各種壁紙の製法と特性  
           
    概 要  
     壁紙の定義についてJISでは、「主に建築物の壁、天井などに仕上げとして張り付ける」もので、「紙製、繊維製、プラスチック製及び金属はく製などのもので可とう(撓)性があって接着剤により張り付けるものをいい、あらかじめ接着剤・粘着剤等を塗布したものを含む(JISA6921)」といっている。また、壁紙の寸法については、幅は有効幅で呼ぶこととし、520mm、920mm(半裁判も含む)などの種類を挙げ、長さについては施工可能な長さとし、特に具体的な寸法は示していない。
 壁紙の構成を概念的な断面図にしてみれば図1.4.1のとおりである。図の主素材の部分がJISでいう紙、繊維、プラスチックなどに当たり、ビニル壁紙といえばこの部分がビニル樹脂層のものを指す。裏打ち紙(布)の部分は、通常の施工用接着剤で張れる性能を持たせるものである。化粧層の部分は、印刷インク、部分植毛、化粧材などである。
 壁紙はこのような構成で、主素材自体に表情をもたせたり、化粧層で、色、柄、テクスチャー等々を表現させたりして製品化するものである。製品の中には、主素材だけ、あるいは、主素材と裏打ち紙だけというものもある。また、粘着式ビニル壁紙のように裏打ちのないものもある。
 
     

 
           
     壁紙の寸法は、一般的には国産品は92cm幅、輸入品は53cm幅であるが、その他の寸法のものもいろいろあるので、主なものを表1.4.1に示す。  
     
 
表1.4.1 壁紙の主な寸法
 
     
 
壁紙の種類 幅(cm)×長さ(m) 摘要
 紙壁紙

91〜93

×

20〜50乱


 紙壁紙

91

×

7.3

2坪巻

 織物壁紙

92〜97

×

50乱

 織物壁紙(広幅)

110〜120

×

50乱

 ビニル壁紙

92〜93

×

50乱

 ビニル壁紙(タック式)

122

×

45〜50乱

 輸入壁紙

52〜53

×

10〜50乱

 天然木壁紙

91〜121

×

182〜455