第7章   下地調整剤類・接着剤
1 下地調整剤類
 壁紙張りができるように、下地基材面を平滑にし、均一な性状につくるための、下地調整用の資材類には次の各種がある。この他、下張り工法における下張り紙も、同様の主旨のものであるが、本書では下張り工法の章で採り上げることとする。
さび止め剤 ・・・・・ 下地の釘、ビス等の頭に塗布・被覆し、さびの発生を防ぐもので、壁装施工専用品のビニル溶液があるが、ニス、ペンキ等も用いられる。鉄扉、鉄骨等にあらかじめ施してある防さび剤は一時的なもので、壁紙張りをする場合には、再度、さび止め剤が必要になる。
コーキング剤 ・・・・・ 入隅や枠回りなどで壁紙を切付ける際、下地側に注入して接着を助け、剥がれ、めくれなどが起こらないようにするために、今日では必需品として用いられている。元来は、下地ボード類の隙間を埋めるために開発されたものである。合成樹脂エマルションと充填剤とでつくられているもので、一般にはアクリル樹脂系のものが多く使われている。
シーラー ・・・・・ 下地の吸水性の調整・下地の補強などを目的に下地面に塗布する材料で、合成樹脂エマルションと溶剤型とがある。
プライマー ・・・・・ 下地面に塗布皮膜を構成させる工法であり、作業が似通っているところからシーラーと混同されやすいが、これは、出隅、入隅、その他下地基材の性状から接着に不安がある場合などに、接着の補強剤として下地面に塗布するものである。材料はエチレン酢ビ共重合樹脂、酢ビ系グラフト重合樹脂などエマルション型の接着剤、または、これらとでん粉系接着剤との混合物などである。
パテ ・・・・・ 下地の隙間、凹みなどを埋め、下地面を平滑に調整する材料で、形状や素材の違い、用途に合わせた製品などで各種のものがある。
目地テープ ・・・・・ ボード類のジョイント部を一体化させるため、パテの中に埋め込む材料で、紙、ガラス繊維織物のものなどがある。ガードテープもこの種のものである。また、壁紙のジョイント補強として使用される場合もある。
防かび剤 ・・・・・ かび発生の恐れがある部分に塗布したり、パテ、接着剤に添加したりする防かび剤で、各種の薬剤がある。