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窓ガラスの誕生物語
    窓ガラスの発明なくしてカーテン誕生はあり得ない。その意味で両者は密接不可欠の関係にある。しかし歴史的考察は完全に未知のゾーン。「温故知新」、この格言が示すように歴史を知ることも大切である。
ベネシャンブラインドの誕生物語
    ベネシャンブラインドは現代インテリアの中で不動の位置を占めている。しかし名前の由来に関してはヴェネツィア誕生説を本命として入り乱れている。最近、名前を含めペルシャ⇒スペインという伝播ルートが注目されている。その真相に迫りたい。
日本最古の住宅 法隆寺伝法堂
    住宅は歴史と共に変化している。寝殿造から書院造、そして数寄屋造へ。さらに明治維新を迎えることで洋風住宅も登場した。現在は「新和風」の住宅が人気だというが、ルーツはどのような姿だったのか?幸い一例だけだが法隆寺に現存している。
縞模様の歴史
    ストライプ柄はデザインの定番である。しかし中世ヨーロッパでは、忌み嫌われる紋様の代表であった。ではどのような背景からデザインとして認知され、人気柄になったのだろうか。その謎に迫りたい。
ペイズリー紋様
    古墳から出土する勾玉に似たペイズリー紋様。そのルーツはインドのカシミール地方。このデザインが欧州に伝わり、生産の中心となったのが英国ペイズリー市である。このように名前は地名に由来している。
藍の歴史
    女子ゴルファーの宮里藍。この名前が象徴するように「藍」は日本人の生活に深く溶け込んでいる。しかし「藍」は知っていても、具体的にどのようにして染色するかは殆ど知られていない。日本で最も古い染料だけに必要最低限のことは知っておこう。
赤色の歴史
    赤色は私たちに最も身近な色の一つ。インテリアでも赤色を使うケースは多い。例えば花柄、必ず赤色が使われている。この赤色の歴史を遡ると旧石器時代の洞窟壁画に辿りつく。では赤色はどのような変遷を辿り、現在に至っているのだろうか。その歴史に迫りたい。
白色の歴史
    日本人が大好きな色の1位は「白色」である。大好きだけあって大昔から様々な局面で使ってきたし、今後も使われていくだろう。ところが白色顔料の歴史に関しては知識が皆無、やはり大好きな色であるなら知っておくべきである。
超モダンデザインのルーツは玉塚古墳
    福岡県の王塚古墳は、玄室(げんしつ)内がカラフルなデザインで埋め尽くされている。摩訶不思議な抽象的デザインは魅力に富み、大勢の人を惹きつける。その意味では超モダンデザインのルーツと呼んでも過言ではない。
鍋島緞通の誕生物語
    遊牧民が生んだ緞通(手織絨毯)の歴史は紀元前に遡る。しかし日本では「畳」という敷物が存在していたため、18世紀に到るまで作られる事はなかった。日本で最初に作られた緞通は「鍋島緞通」である。なぜ登場したのか、その背景に迫りたい。
植物文明と動物文明
    生活の三大要素である衣食住は気候風土によって大きく異なる。しかし異なるとはいうものの、生活基盤を植物に依拠するか、動物に依拠するかで二つに大別できる。では二つの文明がインテリアに及ぼす影響は何だろうか。
新築住宅着工戸数の動向
    新築住宅市場は、一昨年6月の建築基準法改正による官製不況から抜け出すかに見えたが、相変わらず低迷状態を続けている。低迷を余儀なくしている理由は2点。1点は今回の不況の影響。もう1点は先進国型社会に突入して久しい日本社会が構造的に抱える諸問題である。
壁紙の歴史:日本編
    日本は世界有数の壁紙生産国。普及率も世界一である。しかし壁紙の歴史は比較的新しく明治維新以降である。ただし安土桃山時代に城郭内の本丸御殿で盛んに使われた「貼付壁(はりつけかべ)」を壁紙の範疇に含めると歴史は一気に遡る。
ゴシック建築第一号はサン・ドニ修道院
    12世紀、天を突くような教会建築が誕生する。サン・ドニ修道院である。外観が当時主流のズングリしたロマネスク建築と比べて大きく異なっていた。そのため後年、侮蔑を込めて蛮族ゴート族に基因する「ゴシック」と呼ばれる。しかし「神は光なり」を具現化したゴシック建築はアッという間に中世の欧州を席巻してしまう。
タフテッドカーペットの起源
    インテリア関係の新聞・雑誌に「タフテッドカーペット」という単語が頻繁に登場する。生産技法に起因する名前で現代のカーペットの主流である。製法はタフテッドマシンと呼ぶ機械で基布に刺繍をしながらパイル(毛足)を作っていく。この点が縦糸・緯糸の織りの原理でパイルを作る織カーペット、或いは編みの原理でパイルを作るニットカーペットとは異なっている。
ナポレオンはシックハウス症候群の第1号患者?
    英雄ナポレオンはシックハウス症候群という説がある。意外な感じもするが化学物質は昔から存在していただけに可能性は否定できない。では具体的にどうだったのかを探ってみよう。コラム欄を読むような気楽な気持ちで読んで頂きたい。
ニードルパンチカーペットの起源
    ニードルパンチ・カーペットはフェルトカーペットの一種。合成繊維のふんわりした綿を無数のニードル(針)でパンチして繊維同士をからめフェルトに仕上げる。昭和40年代にブームを迎えたボーリング場では定番のごとく使われた。ボーリングブームが去った現在はもっぱらイベント会場の床材として使われている。
現存する世界最古のパジリク絨毯
    手織絨毯の人気は根強い。特に最近はペルシャ絨毯とトルコ絨毯に代表される高級品が人気だという。色柄や品質が素晴らしいのは事実だが、背景にある悠久の歴史と遊牧民の伝統が手織絨毯の魅力を倍加しているに違いない。その原点が紀元前5世紀に造られた世界最古のパジリク絨毯である。
現存する世界最古のタペストリー
    壁に吊るす装飾織物をタペストリーと呼ぶ。中世ヨーロッパで防寒と装飾を兼ねて爆発的に普及した。和風住宅主流の日本では関心が低かったが、生活の洋風化に伴いタペストリーの人気が徐々に高まっているようだ。最近は家具等も扱う大型インテリア店でも専用コーナーを設けているところが多いと聞いている。
沖縄特産の月桃紙
    沖縄では月桃(げっとう)と呼ぶ多年草植物を使って漉いた月桃紙が人気である。変わった名前なので覚えやすい。昔から沖縄に自生している土着の植物、おまけにロマン溢れる名前なのでヒットしたようだ。最近では土産物店に必ず民芸品として並べてある。また県営住宅では襖紙として採用しているという。
吸放湿の機能を持つ珪藻土
    「壁の仕上げにケイソウドが一番」という言葉を耳にする。ケイソウドの漢字は「珪藻土」で、主に左官屋さんが取扱う「塗り壁」材料の一種である。注目される背景としては社会の自然志向と健康志向が大きい。最近では珪藻土を使った壁装材が人気となっている。
環境に優しいリノリウム
    環境共生時代を迎えて床材のリノリウムが注目されている。耐久性に優れるという理由以外に天然素材という点も評価が高い。だが本当の理由はリノリウムの原材料(写真)が林や畑でリピート生産可能な難枯渇性資源ばかりということだろう。だとすれば評価されるのは当然である。
森林資源保護に寄与するケナフ
    森林資源保護に寄与するという観点からケナフが注目されている。ケナフで紙を漉くことができ、畑で栽培可能な1年草なので資源枯渇が皆無という。最近は紙だけでなく、ボード等の建材分野でもケナフが使われている。環境共生時代を迎え、ますます注目度がアップしそうである。
世界に誇る和紙
    「和紙」、読んで字のごとしで日本が生んだ「紙」である。原料は、かつて原野や山に自生していた楮(こうぞ)や三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)等である。 安らぎを感じさせる独特の風合はファンも多いが、それに劣らず強靭(きょうじん)な紙質も素晴らしい。当然、インテリア商品にも和紙が使われ好評を博している。
ベルギー人とオランダ人
    インテリアの嗜好は人によって様々である。民族も同様で、お隣の国同士だから似ているに違いないと考えるのは早計である。その典型がベルギー人とオランダ人で、かつては同じ国であった。
だがインテリアに対する考え方は正反対、特にカーテンに関しては月とスッポンほど考え方が違う。これから述べるエピソードはカーテン売込みの際の肩の凝らない話題として役に立つのではないだろうか。
ミラーカーテン考
    「ミラーカーテン」と総称されるレースカーテンがある。反射率の高い糸(ブライト糸)を採用することで太陽光の反射率を高めている。このようにミラーカーテンの名前はミラー(鏡)に由来している。とにかく明るい外部から室内が見えにくくなる。最近は治安が悪化しているため、覗かれる心配が少ないという理由で若い女性層に好まれ売上を順調に伸ばしている。
団塊ジュニア
    昭和46年から49年生まれの「団塊ジュニア」と呼ばれる世代が注目を浴びている。
団塊ジュニアの特徴は住宅購入の意欲が強い上に感性も豊か、当然インテリアへの関心も高い。インテリア業界も彼らを顧客として呼ぶ込む努力をしなければならない。
団塊の世代とリフォーム
    昭和22年から24生まれを「団塊の世代」と呼ぶ。
この世代はインテリアリフォームという点でも注目の的。
まず人口が突出して多く、預貯金も他世代と比べて比較的豊富に持っている。またリフォームのニーズも高い。
この世代の攻略抜きにしてインテリア事業の成功はありえないだろう。

Ⅰ.「日本インテリア市場の現状と特徴」
    日本のインテリアは欧米と比べると気候風土や生活習慣の違いから独特の市場を形成している。また日常生活における衣食住の優先度を比較すると、欧米が均等であるのに対して、日本は食⇒衣⇒住という順で差がついている。では具体的にどうなのか、部材ごとに考察しよう。
Ⅰ-1 はじめに
    インテリア市場の規模を把握することは長年の課題であった。(社)日本インテリアファブリックス協会の〔市場規模の策定〕を参考にしてインテリアエレメント別の市場を解説する。
Ⅰ-2 ウインドートリートメント市場
    ウインドートリートメント全体では前年比-3.0%であった。ブラインド類とスクリーン類は横這い、カーテン、カーテンレールは約-4%と落ち込んだ。
Ⅰ-3 フロアカバリング市場
    18年度まで牽引役となっていたタイルCPが息切れしてしまった。ニードルパンチも建築用途は年々減っている。
Ⅰ-4 ウォールカバリング市場
    壁紙は前年比-4.4%であった。壁紙には施工が必ず伴うため、インテリア内装店の材工共の契約金額は3つの商品群の中では最大となっている。
Ⅱ.インテリア環境問題
Ⅱ-1 室内空気汚染問題が浮上した背景
    省エネの観点から高気密・高断熱住宅が普及したが、初期の段階では「換気」と「建材の安全性」を軽視したためホルムアルデヒド等による室内空気汚染が発生して社会問題化した。
Ⅱ-2 ホルムアルデヒドとは何か
    室内空気汚染の主要因であるホルムアルデヒドは接着剤等の工業原料として広く普及している。コストが安いので重宝されているが、ヒトに対して皮膚アレルギーを引き起こすだけに問題が大きい。
-3 ホルムアルデヒドが人体に与える影響と基準値
ホルムアルデヒドのヒトへの影響は、個人差はあるが皮膚アレルギー等に悪影響を及ぼしやすい。
Ⅱ-4 壁紙とホルムアルデヒド
壁紙は室内表面積が大きいだけに化学物質放散の点で注目される。また、かつて壁紙から微量とはいえホルムアルデヒドを放散していたことも事実である。そのため建築基準法の対象に指定されている。
Ⅱ-5 壁紙用接着剤とホルムアルデヒド
我国の接着剤はペースト状デンプン糊のため、かつては防腐剤としてホルマリンを添加していた。現在は安全策が講じられているが油断は禁物である。
Ⅱ-6 カーテンとホルムアルデヒド
カーテンはホルムアルデヒドと無関係に見える、ウォッシャブル加工した綿素材のカーテンからはホルムアルデヒドが放散する。自然志向を背景に綿素材は人気が高いだけに注意が必要である。
Ⅱ-7 カーペットとホルムアルデヒド
カーペットからもホルムアルデヒドが放散する場合がある。どの部分から放散しているかの把握が難しいだけに、自主基準のF4(☆☆☆☆)を取得しているかどうかで選ぶ必要がある。
Ⅱ-8 合板とホルムアルデヒド
ホルムアルデヒド放散は合板が最も多い。単板を張り合わす接着剤にユリア樹脂等のホルムアルデヒド系接着剤を使っていたためだ。それだけに合板とホルムアルデヒドの関係については十分に理解する必要がある。
Ⅱ-9 遊離ホルムアルデヒドと潜在ホルムアルデヒド
合板から初期は遊離ホルムアルデヒド。期間が経過してからは潜在ホルムアルデヒドが放散する。ホルムアルデヒドという点では同じだが、対応が異なるので特性を理解する必要がある。
Ⅱ-10 身近なホルムアルデヒド対策
室内空気汚染の現況としてはホルムアルデヒドが圧倒的に多い。ホルムアルデヒドは難解に感ずるが、特性を理解すれば対応策は比較的容易である。
対策1:換気により屋外へ排出
放散したホルムアルデヒドは空気中に漂っているので換気するのが最も効果的。また熱と湿気でメチロール基が分解することを知っておくと対応策が立てやすい。
対策2:水や多孔質物質へ吸着させる
ホルムアルデヒドは水に溶けやすい性質がある。またヤシ殻活性炭のような多孔質物質は化学物質を吸着する。この性質を利用した対応策も効果的である。
対策3:化学結合させる
ホルムアルデヒドはユリア樹脂や勇気窒素化合物等と化学結合しやすいので、この性質を利用した対応策も実績がある。
対策4:化学分解させる
光触媒酸化チタンは化学物質を分解する性能に優れている。ホルムアルデヒドも容易に分解してしまうので、これを装備した空気清浄機が注目されている。
Ⅱ-11 室内空気汚染問題を理解するための用語解説
①シックハウス症候群
室内空気汚染によるシックハウス症候群と呼ばれる症状が社会問題化している。
②化学物質過敏症
シックハウス症候群と同様に化学物質過敏症も新聞等で頻繁に報道されている。
③アセトアルデヒド
アセトアルデヒドはホルムアルデヒドと混同されがちである。だがヒトへの悪影響という点では大きく異なる。
④揮発性有機化合物(VOC)
揮発性有機化合物は名前から難解であるが、平たく表現するならトルエンに代表される溶剤である。
⑤TEX芳香族
揮発性有機化合物の中心に位置するのがTEX芳香族で、かつては壁紙等の印刷インキに標準的に使われていた。
⑥可塑剤
可塑剤は塩ビ製品を軟らかくするのに使う薬剤であるが、環境ホルモンの疑いがかけられている。
⑦重金属
一部の重金属は人体に悪影響を及ぼす可能性が高い。そのため材料として使用できる自主基準を設けて規制している。
⑧安定剤
塩ビ樹脂の劣化を防止するために添加する薬剤が安定剤で、有害なものに関しては自主基準で規制している。
⑨発泡剤
壁紙に厚みを持たせたい時に発泡剤を用いる。ただし一部の発泡剤は地球温暖化防止という観点から規制されている。
⑩クロロフルオロカーボン
地球温暖化を促進させる化学物質を規制するのは当然で、その一つがクロロフルオロカーボンである。
⑪塩ビモノマー
塩ビモノマーは塩ビ樹脂の材料であるが発ガン性に問題がある。ただし塩ビモノマーを重合して作られた塩ビ樹脂には発ガン性はない。
⑫沸点
沸点という言葉は日常生活でも使われるが、化学の世界では安全性の一つの指標として使われる場合がある。
⑬クロルピリホス
かつて害虫の駆除剤として有機リン系薬剤は効果が大きいという理由で使われていたが、近年はヒトに悪影響を及ぼすため規制されている。
⑭MSDS
化学物質の性質や安全性を把握するためには統一した書式でのデーター管理が重要で、そのニーズからMSDS制度が誕生した。。
⑮化学物質の単位
ホルムアルデヒド等が社会問題化するに伴い普段は使わない「単位」が頻繁に登場するようになったが、化学物質と単位はセットなので理解する必要がある。
⑯インテリアファブリックス性能評価協議会
カーテン・カーペットのホルムアルデヒド自主基準を策定し運営するためインテリアファブリックス性能評価協議会が発足した。
⑰RAL基準
ドイツの安全品質基準の歴史は古く、歴史が長い分だけ内容も充実しているが、その代表がRAL基準である。
⑱ISM基準
ドイツのRAL基準・壁紙版を参考にして作られた日本壁装協会の壁紙安全基準で、普及度という点では今ひとつであるが国土交通省の仕様書に指定されるケースがある。
⑲SV規格
我国には壁紙の安全基準が2つあって紛らわしいが、普及度という点ではSV規格がISM基準を圧倒している。
Ⅱ-12 アスベストとインテリア商品
アスベストの発ガン性は大分以前から指摘されていたが、社会問題化したのは数年前からである。かつてインテリア商品にも耐火性等に優れているという理由から添加されていただけに決して無関係ではない。
Ⅱ-13 国際ガン研究機関(IARC)と発ガンリスク
発ガン性のリスク管理は国際ガン研究機関が担当していて、インテリア商品の原材料もリスク管理リストに掲載されている。それだけにインテリア業界も無関係ではない。
Ⅲ. 今、旬な話題
Ⅲ-1 究極の壁紙素材「フリース」
約4年前に究極の壁紙素材フリースが登場した。寸法安定性に優れる等、数々の特性を持っているため普及が進み、我国でも普及が開始されるものと思われる。
Ⅲ-2 2009年ハイムテキスタイル展リポート
不況下で開催された世界最大のインテリア展示会09年ハイムテキスタイル展は色々な面で注目された。出展者とビジターはどの程度減るのか。どのような商品が登場するのか等々。結果は、心配が杞憂であったことを証明。今回も大いに盛り上がった。
Ⅳ ペット共生のインテリア①
Ⅳ-1 少子高齢化の進展とペット共生
少子高齢化の進展に比例してペット共生も拡大していく。この相関関係を把握することはインテリア業界の拡大という点でも意義が大きい。
Ⅳ-2 ペットとしての犬と猫
ペットの範囲は広いが犬猫が圧倒的多数派である。犬猫がペット全体に占める位置を客観的に把握することもペット共生の理解のために必要である。
Ⅳ-3 犬猫と人間の歴史
犬猫と人間の付き合いは古い。この歴史を学ぶことによりペット共生に対する正しい理解を深める必要がある。
Ⅳ-4 アンケート結果の問題点
アンケートからペット共生の問題点としてニオイ・抜け毛・室内の傷つき・室内の汚れ等が判明している。有効な対策のためにも問題点を正確に把握したい。
Ⅳ-5 犬と猫の相違点と共通点
犬猫とセットで呼ぶ場合が多いが、性質と行動パターンは似ているようで全く似ていない。有効な対策を講ずるためにも相違点と共通点を正確に把握する必要がある。
Ⅳ-6 ペットインテリア選択は適材適所
ペット共生とは人間だけでなく、ペットの健康等にも配慮する思想である。当然、インテリア商品も適材適床の観点から選択しなければならない。
Ⅳ ペット共生のインテリア②
Ⅳ-7 カーペットを選ぶ際の留意点
適材適床の観点からインテリア商品を選ぶ場合、もっとも優先されるのは床材である。当然、選ぶ際にはポイントがある。
●タイルカーペットとロールカーペット
カーペットを形状で大別した場合、タイルCPとロールCPに分類できるが、ペット共生という点ではタイルCPが断然優れている。
●カーペットの繊維素材
カーペットに使われる繊維素材は6種類あるが、適性という点ではナイロンが最も優れている。当然、優れている具体的理由があるので、それを理解する必要があるだろう。
●フィラメント糸とスパン糸
ペット共生には連続繊維であるフィラメント糸が優れている。その点、短繊維であるスパン糸は抜け毛・遊び毛が発生するので避けるべきである。
●パイルの形態
ペット共生のカーペットを選ぶ場合、パイル形状も関係する。ループ状のパイルは猫の爪が引っ掛かる可能性が大きいので絶対に避け、カット状のパイルを選ぶべきである。
●打ち込み密度
カーペットを選ぶ場合、打ち込み密度がギッシリ詰まっているタイプを選ぶべきである。密な方が耐久性に富んでいる。
Ⅳ-8 カーペット耐久性のまとめ
ペット共生のカーペット選びの基本は耐久性である。耐久性の観点から考察したポイントを十分に理解したい。
Ⅳ-9 壁装材を選択する場合のポイント
壁装材には様々な種類があるが、選択する際は表面強化という機能性で選ぶのが基本である。
●表面強化壁紙
爪が鋭い猫の爪とぎ本能に耐えるためには表面強化の壁紙が適している。幸い「表面強化壁紙」の自主基準があるのでそれを参考にすると良い。
●壁紙と腰壁
装飾性と傷つき防止を兼ねて壁面下部に張る木質系防護材を腰壁と呼ぶが、これも猫の爪とぎを防止する点では効果的である。
●消臭材を使った消臭壁紙
ペット臭を防止する点では消臭をセールスポイントにする壁紙も効果的と思われるが、業界自主基準が存在しないためデーター等を確認しながら慎重に選ぶ必要がある。
●光触媒酸化チタンを使った消臭壁紙
光触媒酸化チタンは臭いの元となる化学物質を分解することは間違いないが、同時に壁紙素材の有機質にも影響を与えてします。かりに与えないとすれば消臭効果も少ないと理解すべきである。
Ⅳ-10 ペットインテリアとしてのカーテン
窓辺を飾るカーテンは犬猫と接触することで不可避的に汚れてしまう。その対策としてクリーニングが最も効果的なので、ウォッシャブル可能なカーテンを選びたい。
Ⅴ 壁紙の機能性基準 ①汚れ防止
Ⅴ-1 はじめに
汚れ防止や表面強化等の高い性能を有する壁紙を「機能性壁紙」と定義しているが、アメニティーやペット共生を背景に年々要望が高まっているだけに的確なる商品知識が要求される。
Ⅴ-2 壁紙に求める3大要素は、汚れにくい、清潔、拭ける!
生活者が壁紙に求めるニーズは「汚れにくい」「清潔」「拭ける」の3点だが、背景には我国ならではの事情がある。
Ⅴ-3 ワースト3は、油性マジック・タバコのヤニ・調理油
ユーザーが壁紙で困っているのは「油性マジック」「タバコのヤニ」「調理油」による汚れという。背景には我国特有の生活が垣間見える。
Ⅴ-4 1994(平成6)年に「汚れ防止」の業界統一基準がスタート
ユーザーの汚れに関する悩みが深刻なことを察知した業界は汚れ防止壁紙を開発するとともに業界統一基準を設定してスタートさせた。
Ⅴ-5 対象は紙壁紙、無機質壁紙、プラスチック壁紙
壁紙の種類は多数あるが「汚れ防止」はフィルム貼が前提なので、統一基準の対象は「紙壁紙」「無機質壁紙」「プラスチック壁紙」の3種類である。
Ⅴ-6 試験に用いる汚染物は、コーヒー・醤油・水性サインペン・クレヨンの4種類
汚れ防止試験で用いる汚染物は日常生活で使用頻度の高い「コーヒー」「醤油」「水性サインペン」「クレヨン」の4種類を指定している。
Ⅴ-7 現在の汚れ防止フィルムの主流は『エバール』
汚れ防止壁紙の表面に貼るフィルムは『エバール』が圧倒的に多い。理由は汚れ防止性能に優れているうえに、食品のラッピングにも使われているように安全性が高いことである。
Ⅴ 壁紙の機能性基準  ②表面強化
Ⅴ-8 はじめに
犬猫に代表されるペットの癒し効果が注目されている。しかしペットの中でも猫は鋭い爪を持ち、爪とぎという本能があるため一般的な壁紙では破壊されてしまう。その観点か表面強化壁紙が登場する。
Ⅴ-9 表面強化壁紙の定義
表面強化壁紙は「施工後の引っ掻き傷に強い」と定義されている。ただし実際は使用状況などによって大きく異なるので「あくまでも管理値」と理解すべきである。
Ⅴ-10 試験には摩擦試験機Ⅱ型を使用
表面の強度を測定する試験は各種あるが、表面強化壁紙ではJIS試験法でもある摩擦試験機Ⅱ型を採用する。
Ⅴ-11 表面強化壁紙の試験法
壁紙の表面強化テストは低温であるほど性能が良く出るので、今回はあえて「20℃以上で実施するのか望ましい」という条件を付けた。
Ⅴ-12 表面強化壁紙の性能
壁紙は製法によって表面強化の性能が大きく異なってくる。下地の凹凸を隠すため発泡タイプの壁紙を好む傾向があるが、逆に表面強化性能は下がることも理解しておくべきである。
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